睡眠学習の可能性が見えてきました。
熊本大学発生医学研究所の上野太郎研究員(31)(神経科学)と
粂和彦准教授(50)(同)らの研究チームが、ショウジョウバエの脳の機能を調べ、
「睡眠・覚醒」をつかさどる神経回路と、「記憶形成(学習)」に関わる神経回路が、
それぞれ独立して働くことを突き止めた。

「睡眠・覚醒」の回路を刺激しないように学習の回路だけを働かせることが
できれば、眠ったまま勉強する「睡眠学習」を理論的に裏付ける
可能性もあるという。


上野研究員らが調べたのは、ショウジョウバエの脳に約200個存在する
ドーパミン神経回路。上野研究員によると、ドーパミンは神経伝達物質の一種で、
睡眠や覚醒、記憶形成に重要な役割を果たしている。

睡眠は、記憶の定着を促す作用があることが知られているが、眠りながら新しい事を
学習することは難しいと考えられてきた。学習時にドーパミン神経が活性化すると、
活性化したドーパミン神経が覚醒も誘導し、目が覚めてしまうと考えられていたためだ。

上野研究員らは、ショウジョウバエのドーパミン神経回路のうち、一部だけに
刺激を与えた。その結果、
▽約200個のうち一部のドーパミン神経回路が「扇状体」と呼ばれる睡眠中枢を
制御している
記憶に関わるドーパミン神経回路だけを刺激しても、睡眠に変化はない
睡眠に関わるドーパミン神経回路だけを刺激しても、記憶を形成する能力に変化はない

――ことが判明。睡眠や覚醒と記憶形成が別々に制御されることが確認できたという。



医師でもある上野研究員は「睡眠学習の可能性にかかわる夢のある研究成果。
睡眠の仕組みを解明することで睡眠障害に悩む人たちの治療などにつながればと思う」
と話している。
研究成果は14日の英科学雑誌「ネイチャー・ニューロサイエンス」の電子版に掲載された。
(2012年10月16日  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20121016-OYT8T00632.htm

実際寝ている時間は多いですから、これが現実に可能となれば、
勉強に役立てそうですね。
英語→訳のように寝ていても覚えられたらとは思ってしまいますが、
寝ながら聞いても覚えているはずもなく・・・。

ギターの練習で2曲練習して 寝るときに1曲目を聴いて寝ると起きた時
1曲めのほうが覚えているという記事をどこかで見た気がするけど、
とにかく、寝ている時間も有効に使いたい方には朗報。
ゆっくり寝たい方には無用な話かもしれませんが(笑)
理論的には睡眠を阻害しないので寝つければ問題無さそう。